君と歩く世界(2012)

君と歩く世界』( De rouille et d’os、英題: Rust and bone

これは「痛み」の映画というほかはない。身体も心も痛めつけられ、ざらざらと荒れたステファーヌ・フォンテーヌの画面も痛い。
クエンティン・タランティーノの「ジャンゴ 繋がれざる者」が「ジーグフリート」をひな型にした痛快な劇画で死や痛みの「その後」が存在しないのとは対照的にこの映画は痛みの「その後」が描かれたリアリズムのおとぎ話である。

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